【日本発？】世界を救うカタカムナ｜核心内容と哲学 | 【令和の期待】人物・投資・資産運用2025年

カタカムナ文献の核となるのは、独自の図形文字が渦巻き状に並んだ80首の「ウタヒ（歌）」です。これらのウタヒは、中央から外側に向かって渦巻き状に読むとされ、その中には深遠な宇宙観や哲学が込められています。

本稿では、カタカムナが世界を救うとの大きな風呂敷を広げて、その内容と哲学について、集められる資料を駆使して解説します。

Contents

カタカムナウタヒの構造と宇宙観
カタカムナの言霊思想と宇宙の調和
カタカムナと縄文の高度文明の主張
- 提唱される技術水準と考古学的証拠の欠如
- 考古学的証拠とは？科学的根拠とは何？
カタカムナに記される具体的な技術と活動
【まとめ】カタカムナの多層的な意義を受け継ぐ日本

カタカムナウタヒの構造と宇宙観

ウタヒの多くには、生命をつなげ、社会を形成するために最も重要な「性についての奥義」が示されています。カタカムナの宇宙観では、宇宙の仕組み自体が生命を生む力を持っており、回転をしているという考え方が示されています。さらに、素粒子よりもはるかに手前の「素両」が満ち満ちており、それとエネルギーを交換しながら人も動物も全てが生きていくという生命観が説かれています。この哲学は、全てのものは宇宙の動きに合わせて生きるべきであるという「宇宙の調和」そのものなのです。

「潜象界」と「現象界」の概念

カタカムナは、私たちが生きる三次元物理世界の背後にあって、この世界を生み出す根源となっている「潜象界」（多次元世界）の存在を重視します。この「潜象界」は「カム」（見えないが必ず存在し、働き、命を守るもの）と表現され、これに対し、目に見える物質世界は「現象界」（カタ）とされます。

現象世界は高次宇宙からの投影？

生命の起源についても、その本質は物質宇宙ではなく、その背後の高次宇宙にあるとされ、地球での生命表現は全て高次宇宙にその原版（設計図）があって、その投影像がそれぞれの生物として映し出されているという「ホログラフ宇宙論」に似た考え方が示されています。カタカムナ文字を立体で作ると、平面図形では分からなかった秘密が分かり、二次平面で円と思われたものが球を上から見たものであったり、直線がピラミッドの稜線であったりするといわれています。

現代思想との共鳴

つまり、カタカムナ文字は、四次元世界を三次元世界へ導く働きを持つのです。カタカムナの哲学は「潜象界」と「現象界」の二元論、生命の起源を高次宇宙に求めるホログラフ宇宙論的視点、そして宇宙の回転力と素両によるエネルギー交換など、多次元的かつホリスティックな宇宙観を提示しています。これは、単なる古代の迷信ではなく、現代の量子物理学やスピリチュアルな思想とも共鳴しうる体系的な世界観です。

カタカムナの言霊思想と宇宙の調和

カタカムナの記号のようなものにはそれぞれ音が当てられており、その音程を声に出して発音することによって、新しい一つのエネルギーが生まれてくるといわれています。いわゆる、一文字一文字に魂が宿るという言霊思想です。

カタカムナは、全てのものがペアであると考え、見える世界と見えない世界、表と裏の調和を重視する思想です。

たとえば性において、男性原理である「さき」と女性原理である「あわ」の調和が重要であるとし、この原理が調和することで生命力や創造力が生まれると説いています。現代社会が競争や自己主張に偏っているのは、「さき」の力が目立ち過ぎ、「あわ」の原理への認識が不足していると指摘しています。

カタカムナの哲学は、「見えるもの」と「見えないもの」の相互作用、そしてその調和が、そのあらゆる側面に貫かれている核心的なパターンです。これは、製鉄法、稲作、医学といった具体的な技術論にも影響を与えています。潜象界の認識が、現象界の理解を深め、宇宙の調和に基づいた生き方（言霊、陰陽のバランス）へと繋がるという、哲学的な連鎖関係が読み取れます。カタカムナ哲学は、現代人が失いがちな「自然との調和」や「精神性」の重要さを再認識させるメッセージです。もはや単なる知識体系を超え、生き方や世界との向き合い方にも影響を与える可能性を秘めています。

以下に、カタカムナの主要概念と現代的解釈をまとめたテーブルを示します。

概念	解説と現代的解釈
カタカムナ（言葉の意味）	見えない世界から形あるものが生まれる仕組み ³
潜象界（カム）	三次元物理世界の背後にあり、この世界を生み出す根源の多次元世界。見えないが存在し、命を守る働き
現象界（カタ）	目に見える物質世界（三次元世界）
言霊（コトダマ）	音程を声に出すことで新しいエネルギーが生まれる思想。日本語の48音に深い意味がある
ウタヒ	渦巻き状に並んだ80首の歌。宇宙観、科学技術、哲学などを記述
宇宙の調和	宇宙の動きに合わせて全てのものが生きるべきという思想
性（陰陽）の奥義	男性原理「さき」と女性原理「あわ」の調和が生命力・創造力を生む

カタカムナと縄文の高度文明の主張

カタカムナは、縄文時代よりもはるか昔の古代日本で使われ、その時代に高度な文明と知性、能力を兼ね備えた「カタカムナ人」がいたと主張されています。この文明は、現代とは異なり、フリーエネルギーなどの目に見えないエネルギーを基盤に発展しました。特に、六甲山系には一万年以上前から高度な科学技術文明を持った超古代文明が存在し、錆びない金属を発明したとも言われています。

提唱される技術水準と考古学的証拠の欠如

カタカムナ文献には、古代人の宇宙観や科学技術、哲学、宗教、製鉄法、稲作農業、石器製作、織り物、医学など、さまざまな高度な文明を示唆する内容が含まれています。しかし、これらの詳細な記述にもかかわらず、その時期（縄文時代以前）の日本の考古学的証拠としては、土偶や銅鐸などの遺跡や遺物が存在しますが、カタカムナ文献が示唆するような「高度な科学技術文明」を直接裏付ける考古学的発見は現在のところ確認されていません。

考古学的証拠とは？科学的根拠とは何？

カタカムナの支持者は、文献の内容そのものを「証拠」としますが、主流の考古学や歴史学は、文献と独立した「物的証拠」を要求します。この「証拠」の定義の違いが、両者の認識のギャップを生み出しています。

考古学的証拠の欠如は、カタカムナが「超古代文明」であったという主張の学術的受容を妨げています。しかし、このギャップは、既存の歴史観に疑問を持つ人々にとって、カタカムナをより魅力的に受け入れる要因の一つに過ぎません。

この状況は、カタカムナを巡る議論が、単なる歴史的事実の探求に留まらず、「科学的根拠とは何か」「歴史の解釈とは何か」という、より根本的な問いを投げかけています。

カタカムナに記される具体的な技術と活動

カタカムナ文献には、製鉄法、稲作農業、石器・木器製作、医学、経済活動といった多岐にわたる具体的な技術や社会活動が記述されているとされています。

製鉄法：文献に示唆される古代の製鉄技術

カタカムナ文献の具体的な製鉄方法は、火山から吹き出した鉄の塊から純度の良いものを集め、山から吹き下ろす風を利用して山の斜面に設けた炉（かま）で再加熱し、そこから鉄が滴り落ちる「たたら製法」のような方法です。また、赤泥（ソブ）を採取し、水分を飛ばしてベンガラ（紅殻・酸化鉄赤）に変え、木炭を用いて炉で製鉄塊を得るという、古代の製鉄プロセスの一部が言及され、古代吉備国（岡山県一帯）での赤泥の発見との関連も示唆されています。

カタカムナ文献が製鉄法について言及しているという主張は複数ありますが、具体的な製鉄技術の記述は「たたら製法のような」という示唆に留まり、詳細なメカニズムや独自の技術革新については明確な情報が不足しています。提供されている情報には、一般的な古代製鉄プロセスを述べているに過ぎず、それが「カタカムナ独自の製鉄法」であると断定できるほどの記述は現在のところ見当たりません。

カタカムナ文献は、その具体的な内容が現代の技術文献のように詳細に記述されているわけではなく、示唆的、あるいは断片的な情報に留まります。これは、文献が「科学書」というよりは、より抽象的な「宇宙の摂理」や「哲学」を基盤としたものであるからです。詳細な技術記述の欠如は、カタカムナが提唱する「高度文明」の具体的な実証を困難にしています。これにより、学術的検証の余地が限られ、信頼性に関する議論が深まっているのです。

稲作農業：イヤシロチの概念と見分け方、カタカムナウタヒ農法

リンク

「イヤシロチ」とは、人や動植物が蘇生化し、元気になる土地のことで、戦後、楢崎皐月が研究し命名したとされます。イヤシロチは地磁気が500mG（ミリガウス）以上あり、マイナスイオンも1立方cmにつき1000個以上ある場所、または還元電位が200mV以下（理想は100-200mV）の場所とされます。（参照元：https://hihumi-soutai.com/index.php?%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%83%81）

イヤシロチでは筋肉が柔らかくなり、柔軟性が向上し、筋力が強くなります。これに対し「ケガレチ」（劣勢生育地）では筋肉が硬くなり、柔軟性が低下し、筋力が低下するとされます。楢崎皐月は全国12,000ヶ所余りの地電位を計測し、電位が一定で高くなっている場所を「イヤシロチ」、不安定で低くなっている場所を「ケガレチ」と呼んだとされます。六甲山系の一部（神戸市東灘区、芦屋市、西宮市、宝塚市など）は、カタカムナ人がイヤシロチとして住んでいたかもしれないエリアであり、現代も高級住宅地として有名です。

イヤシロチの概念は、地磁気やマイナスイオン、還元電位といった具体的な物理量で定義され、その効果も筋肉の柔軟性や筋力といった測定可能な形で示されています。これは、カタカムナ関連の主張の中でも比較的「科学的検証」が高く、楢崎皐月が実際に地電位を計測したという記述は実用性を示します。

イヤシロチの概念は、土地の電位や磁場の状態が、生物の生育や人間の健康に影響を与えるという説です。カタカムナでは、この仮説が、現代の代替医療や自然農法にも影響を与えているとされています。

カタカムナウタヒ農法

カタカムナ文明の知恵を稲作りに取り入れた独自の農法として「カタカムナウタヒ農法」が実践されています。この農法は、現代の肥料と農薬主体の農法（N/P/K）とは異なり、自然界の磁力を活用し、磁場を整えることに焦点を当てています。

具体的な方法として、耕作放棄地の復旧時にまず鉄を使用し、その後銅で乱れた磁場を整えること、目に見えないエーテルの力も活用すること、そして無農薬農法で素足で田んぼに入りチェーン除草をしながら「カタカムナウタヒ」や「とほかみえみため」を歌い、小動物や微生物に感謝と共存のメッセージを伝えることが挙げられています。

つまりカタカムナ農法とは、「人間が作物を育てるのではなく、大地が作物を育てる」という考え方に基づき、微生物と周波数の同期の関係を独自に検証し、自然の力を生かした農法です。

石器・木器製作：文献に記述されるとされる技術

カタカムナ文献における石器・木器製作に関する記述は、製鉄法と同様に、特定の技術のマニュアルではなく、より概念的な記述に留まっています。カタカムナ文献は、多岐にわたる分野を網羅していると主張されてはいますが、分野によっては、具体性を欠いた記述が目立つのが特徴です。しかしながら根本的な部分は共通するため、あえて具体性を必要としないとの見方もあり、また、広く知れ渡ることへの不都合説も取沙汰されます。

医学：カタカムナ医学の原理と「クスリ絵」の応用

リンク

カタカムナ医学は「人体内の生体電気と生体磁気、人体外の大気中の電気と磁気、この両者に働きかけて、心身を本来の状態に戻す方法」と定義されています。現代医学で病気が治らない人や、薬を飲みたくない人への救済策として、潜在意識とのつながりが重要であるという考え方が示されています。

医学博士の丸山修寛は、人の周囲にある「生命場」や「潜在意識」に働きかける「クスリ絵」を考案し、その実践の中で効果が認められた多様なクスリ絵を公開しています。クスリ絵は、色や形の力に着目したもので、生命エネルギーを元気にする絵です。「潜在意識」へつながる重要なツールでもあり、顕在意識の思いが潜在意識に正確に受け入れられると、潜在意識によって身体の不調が解消されます。従来のカタカムナ文字を立体的に表現した「高次元カタカムナ文字」や「高次元ウタヒ」を指でなぞったり詠ったりすることの効果や、耳たぶの後ろにクスリ絵シールを貼ることで脳と脊髄神経の緊張を和らげ、痛みや不調を改善する試みなどが紹介されています。

リンク

カタカムナ医学は、生体電気・磁気や潜在意識といった概念を基盤とし、クスリ絵という具体的なツールを通じて心身の調和を目指すものです。これは、カタカムナが単なる古代文献の解釈に留まらず、現代の代替医療やスピリチュアルな実践へと展開していることを明確に示しています。

「見えないエネルギー」や「潜在意識」といった、現代科学ではまだ十分に解明されていない領域に働きかけるカタカムナ医学は、「現代科学の限界」を実践として補完する役割を担っています。

経済活動：古代社会における経済システム

カタカムナは「見える現象（体などの物質）」と「見えない現象（生命エネルギーなど）」を結びつける意味を持つとされますが、これが古代の経済活動にどのように影響していたかについては、直接的な記述は見られません。これにより、カタカムナの全体像が、学術的な「歴史」というよりも、哲学的な「思想」としての側面が強いという印象を強めてしまいます。

以下に、カタカムナの提唱される技術と現代の関連性をまとめた表を示します。

技術分野	カタカムナ文献での記述内容（主張されるもの）	現代における解釈・応用・評価
製鉄法	火山からの鉄塊、たたら製法類似、赤泥利用 ⁸	古代日本のたたら製法との類似性を示唆するも、カタカムナ独自の詳細な技術は不明。
稲作農業	イヤシロチの活用、カタカムナウタヒ農法（磁場調整、エーテル活用、歌唱による共存）	自然農法やスピリチュアル農業として実践例あり。イヤシロチは地電位やマイナスイオンで定義
石器・木器製作	文献に記述あり	具体的な技術詳細は不明。
医学	生体電気・磁気への働きかけ、潜在意識の活用、クスリ絵の応用 ⁸	代替医療分野で「クスリ絵」として実践。潜在意識や生命場への働きかけを主張する
経済活動	文献に記述あり	具体的なシステムは不明

【まとめ】カタカムナの多層的な意義を受け継ぐ日本

カタカムナは、学術界からは「神代文字」の一種として偽書と見なされ、その歴史的・言語的信ぴょう性は否定されています。現物の不在や発見経緯の曖昧さが、この評価の主要な根拠です。

一方で、スピリチュアル、代替医療、自己啓発といった分野では、カタカムナは「超古代の叡智」として広く受容され、その思想やウタヒ、文字が様々な形で活用されています。特に、現代物理学（湯川の素領域理論）との関連性や、健康・運気向上への効果が主張されています。この乖離は、カタカムナが持つ「多層的な性格」を示しており、単一の視点からその価値を判断することは困難です。

カタカムナが提唱する「潜象界」と「現象界」の調和、言霊の力、そして「さき」と「あわ」のバランスといった哲学は、現代社会が抱える物理性への偏重や競争原理への疑問に対する、新たな視点を提供しています ²。特に、日本人の潜在意識の中に「何万年も持ち続けている」とされる特殊な要素や、世界の常識が日本の非常識であるという視点は、現代における日本文化や精神性への再評価にも繋がるはずです。

政治家のようにへつらう必要はありません。日本人として誇りを持って生きましょう。イヤシロチやカタカムナウタヒ農法、クスリ絵の実践と効果は、環境問題や健康問題に対する根本的なアプローチとして世界の期待を集めています。

カタカムナに関する今後の研究は、学術的な厳密性を保ちつつ、その哲学的・思想的側面が現代社会に与える影響や、代替医療・スピリチュアル分野での受容メカニズムを社会学的・心理学的に分析する方向に進む可能性があります。また、湯川秀樹の素領域理論との関連性に関する保江邦夫のような主張は、学際的な議論を深める可能性を秘めています。しかしながら、文献の歴史的信ぴょう性と、内容の物理学的解釈の問題を明確に区別して議論する必要があります。

カタカムナの「真実」は単一ではありません。学術的には「偽書」であっても、多くの人々にとってはその内容や思想が「真実」として機能し、生活や健康に影響を与えています。この乖離は、科学的合理性だけでは捉えきれない人間の精神性や信仰、あるいは「癒し」へのニーズが存在するという、より大きな社会的パターンとなって現れます。カタカムナは、単なる歴史的・科学的な対象ではなく、現代社会における「知のあり方」「真理の探求」「癒しと幸福」といった広範なテーマ、そして真に持続可能な社会づくりを考察する上で、欠かせない哲学（理・ことわり）といえるでしょう。21世紀コロナ禍から急速に広まっていったことは、必然なのかも知れません。

掘り下げるほどにカタカムナの叡智と謎が深まります。よろしければ以下の記事もご参照ください。